注文住宅でよくあるトラブル事例を紹介!未然に防ぐための方法とは?

公開日:2023/10/15 最終更新日:2024/03/26

注文住宅で理想の住まいを実現する際、トラブルが起きることも少なくありません。設計のミス、予算のオーバー、施工の不具合などさまざまな要因があります。これらの問題を未然に防ぐため、どのような対策や心構えが求められるのでしょうか。本記事では、注文住宅でのトラブルを具体的に紹介し、それを避けるための方法を探っていきます。

注文住宅でよくあるトラブル事例

注文住宅は多くの人々の夢を形にするための一つの方法ですが、夢の実現の過程には予想外のトラブルが数多く潜んでいます。ここでは、その代表的なトラブル事例と、それを避けるための対策を紹介します。

予算オーバー

注文住宅を建てる際、最も多くの人が直面するトラブルが予算オーバーです。最初の見積もりから始めて、途中での追加や変更によって、予算が急増することがあります。

設計のミス

夢を形にする過程で、設計上のミスや認識のズレが生じることがあります。例えば、部屋の大きさや間取りの認識の違いなどです。

施工の不具合

建築中や完成後に、施工上の不具合や欠陥が見つかることがあります。これには、建材の問題や施工技術の欠如など様々な原因が考えられます。

納期の遅延

納期通りに住宅が完成しないことも少なくありません。材料の調達遅れや、人手不足、天候による影響などが原因として挙げられます。

人間関係のトラブル

業者や設計者とのコミュニケーション不足から、人間関係のトラブルが発生することも。これは、建築過程を大きく遅らせる原因となり得ます。夢のマイホームを無事に実現させるためには、事前の情報収集とコミュニケーションの徹底が不可欠です。

ハウスメーカーの担当者がデメリットを教えてくれない

何事もメリットの裏にはデメリットがありますが、担当者によってはまったくデメリットを教えてくれない場合もあるでしょう。デメリットを知らないまま間取りや建具などにこだわっていると、かえって住みにくい家を建ててしまうかもしれません。

ハウスメーカーとお客様の間での言った言わない問題

注文住宅が完成したときに、事前打ち合わせで言ったものと違う仕上がりになっていたというトラブルはよくあります。また、予算オーバーや設計ミス、納期の遅延など、前述したトラブルは、ハウスメーカーとお客様の間での「言った言わない問題」がもとになっている場合が少なくありません。

注文住宅でトラブルが起きてしまったときの対処法

注文住宅の夢を実現する道のりは、想像以上に困難が多いものです。っとも大切なのは、トラブルに遭遇したときの冷静な対処法を知っておくことです。以下、注文住宅でのトラブルとその解決策を紹介します。

予算オーバーが問題となった場合

注文住宅で最もよくあるトラブルが、予算オーバーです。対処法は、はじめから正確な予算設定をおこない、余裕を持った計画を立てることが大切です。もし、オーバーしてしまった場合は、必要な部分と削れる部分を見極め、業者と再度相談することをおすすめします。

設計に関する不満が生じた場合

設計図が想像と異なってしまった、などのトラブルは少なくありません。設計段階での頻繁な確認や、3Dモデルを利用して実際の形に近いものを見ることで、ミスを早めにキャッチします。

施工に不具合が見られる場合

施工ミスは、あとからの手直しも大変な問題となります。定期的な現場確認をおこない、気になる点はすぐに業者に伝えます。また、第三者の専門家による確認も検討すると安心です。

納期が遅れそうな兆候が見られる場合

契約した納期を守ってもらえない場合、生活にも大きな影響が出ます。工程表をもとに進捗を確認し、遅れが見込まれる場合は早めに業者との調整をおこないます。契約時にペナルティについての取り決めも含めておくとよいでしょう。

業者とのコミュニケーションが上手くいかず、人間関係でのトラブルが生じた場合

まずは冷静になり、お互いの意見や要望をしっかりと共有します。話し合いが難しい場合は、第三者を交えたミーティングを提案することも検討しましょう。

ハウスメーカーの担当者がデメリットを教えてくれない場合

もしデメリットを伝えてくれない人が担当者になった場合、遠慮せず自分から情報を聞き出すことが大切です。お客様の疑問に対して完全に無視するスタッフはめったにいません。むしろ、自社での家づくりに関心を持ってくれている人として丁寧に接客してくれる場合がほとんどです。

顧客側からすれば当然の疑問でも、ハウスメーカーで働いている人だと見落としてしまう場合があります。業界知識が豊富なスタッフであればこそ「言わなくてもわかるだろう」と初歩的な説明を省いているかもしれません。

たとえば、高断熱住宅は冷暖房が効きやすいというメリットがありますが、結露によってカビが繁殖しやすいというデメリットがあります。「高断熱の家を建てたい」と希望を伝えたときに、メリットとともにデメリットを伝えてくれるか、カビ対策のために何をしているか、どのくらい予算がかさむのかなどに注目するといいでしょう。

一見するとネガティブなことのようですが、あえてデメリットも聞いておくことで注文した住宅への満足度がアップします。ハウスメーカー選びで迷っている段階であれば、デメリットをどのように説明されたか比較することで優良な業者を選ぶきっかけにもなるでしょう。

ハウスメーカーとお客様の間での言った言わない問題が発生した場合

担当者から「そんなことは聞いていなかった」と言われないために、そして思い通りの家を完成させるために、打ち合わせはこまめに記録しておきましょう

打ち合わせの内容をメモしておいたり、電話を録音しておいたり、メールの記録を残したり、あとで振り返れるようにしておくことがポイントです。ハウスメーカー側もある程度記録しているかと思いますが、双方に記録があることで確実性がアップします。もしものときも、記録をもとに落ち着いて対処できるでしょう。

「何を記録しておけばいいのかわからない!」という人は事前に具体的なトラブル事例を参照してみてください。たとえば、国民生活センターには全国の消費生活センターに寄せられた注文住宅を含むさまざまなトラブル事例がデータベース化されています。どんなトピックがあとで問題となりやすいか把握でき、打ち合わせでとくに注意したい項目選びの指標となるでしょう。

このサイトでは打ち合わせに関するコラムも掲載しています。失敗しないためのコツをまとめているので、気になる人は併せてチェックしてみてください。

また、施工が始まってから現場に足を運ぶことも有効な対策方法です。自分の希望が反映されているのか目視でチェックできるため、打ち合わせでのすれ違いがあれば早い段階で指摘できます。遠方に住んでいる人は難しいケースもあるかと思いますが、現場に移動しやすい距離に住んでいる人はぜひトライしてみましょう。

こうした「言った言わない問題」を減らすためには、ハウスメーカーの担当者と施工業者との連携も重要です。せっかく営業担当者に正確なイメージを伝えても、いざ家を建てる段階で施工業者と情報共有ができていなくては意味がありません。心配な人は相談から施工まで一括管理している会社に注文することをおすすめします。

注文住宅におけるよくある失敗を防ぐ方法

注文住宅を建てる際、失敗を未然に防ぐためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

まず、予算のオーバーについては、予算を組み立てる際に、必須の項目だけでなく、追加オプションや予想外の出費、何らかのトラブルが生じた際の予備費も計算に含めておくことが重要です。そして、一度設定した予算は極力守るよう心がけ、夢に描いた家と現実のバランスを取るよう努力しましょう。

次に、設計のミスも後悔の原因となりやすいポイントです。自分たちのライフスタイルや将来の生活設計をしっかりと考慮して、家の機能性やデザインを検討する必要があります。そして、設計図を何度もチェックし、理解しきれていない部分や疑問点があれば、何度でも業者に質問しましょう。

さらに、施工中のトラブルは、一度起きてしまうと修正が難しく、コストもかかってしまいます。この問題を避けるためには、工事の進行状況を定期的に確認し、不安や疑問が生じたら即座に業者と相談することが大切です。

また、納期の遅れは、新しい住まいへの期待感に大きく影響するものです。この問題を防ぐためには、契約時に納期を明確に取り決め、ペナルティを設けることで、業者も納期を守るよう努力することが必要でしょう。

そして、人間関係のトラブルは、業者との良好なコミュニケーションを保つことが重要です。期待値や要望を明確に伝え、随時フィードバックをおこないながら進めていくことが大切です。

トラブルが起きた場合は、第三者を交えて解決を試みることも考慮すると良いでしょう。注文住宅を建てる過程は、楽しいだけでなく、多くの課題や困難が伴います。しかし、上記のような点に注意しながら進めることで、失敗を最小限に抑え、理想の住まいを手に入れることができるでしょう。

まとめ

注文住宅の建築には、多くのトラブルや失敗がひそんでいます。よくあるトラブル事例には、予算のオーバー、設計のミス、施工中の不具合、納期の遅れ、そして業者との人間関係の問題などがあげられます。

これらの問題に遭遇した場合の対処法として、初めから的確な予算設定をおこなう、設計段階での確認を重ねる、施工の進行状況を定期的にチェックする、納期を明確に取り決めるなどのアプローチが考えられます。

さらに、これらのトラブルや失敗を未然に防ぐための方法として、自らのライフスタイルや将来の計画を明確にし、業者とのコミュニケーションを密に取ることが不可欠です。注文住宅を成功させるためには、事前の情報収集と適切な対応が鍵となります。

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