木造住宅のメリット・デメリットとは?ほかの工法との違いも解説!

公開日:2023/08/09

住宅を建てるときに重要になるのが柱や壁に使う素材。柱や壁に使う素材によって断熱性や耐震性だけでなく快適さも変化しますが、木造住宅と鉄筋住宅はどのように違うのでしょうか。今回は木造住宅のメリットやデメリット、ほかの工法との違いを詳しく解説するので、これから住宅を建てる人は参考にしてください。

自然な暖かさと環境への優しさ!木造住宅のメリット

家の柱や壁に木材を使用する木造住宅は、日本の気候に合った建築工法です。自然豊かな日本では、神社仏閣など古くから木材を使用して多くの建物が建てられてきました。

建築技術が進化した現代でも、日本の戸建て住宅の9割以上は木造で建てられています。吸湿性や通気性が優れている木材を使用した木造住宅は、高温多湿な日本の風土に適した建築工法なのです。

木材住宅も鉄筋住宅もメリットもあればデメリットもあるもの。満足できる住宅を建てるために、両方について理解しましょう。まずは木造住宅のメリットについて紹介します。

施工費用が安い

木材を使用した住宅は、鉄やコンクリートを使用した住宅に比べて施工費用が安く抑えられます。依頼するハウスメーカーにより坪単価が違うため、木造住宅を建てるときには数社を比較するようにしましょう。また、使用する木材によっても価格は異なります。

通気性、調湿性が高い

吸湿性や通気性が優れている木材を使用した木造住宅は、通気性や調湿性が優れています。木材は高温多湿の日本にマッチした建築素材なのです。木材は空気中の水分を吸収したり放出したりできます。空気が乾燥する季節にも湿気が多い季節にも、家の中を快適な湿度に保ってくれるでしょう。

断熱性が高い

木造住宅は断熱性に優れています。熱の伝わりやすさを示す熱伝導率は、鉄が84なのに対して、スギやヒノキは0.1以下です。熱伝導率は数値が低いほど断熱性に優れているとされます。高い断熱性をもつ木材ですが、壁の少しの隙間から冷たい空気が漏れることもあります。

耐火性が高い

耐火性の高さも木造住宅が持つメリットのひとつです。木は燃えやすいイメージがありますが、木造住宅に使用される木材は厚みがあり、燃えるのに時間がかかります。火事が起きたときも、表面が黒くなる程度で構造自体が崩れないことが多いです。

それに比べ断熱性が低い鉄は一度火が付くと急激な速さで熱を持ってしまいます。火事になったときは高熱に耐えきれず、折れ曲がったり断絶したりしてしまうでしょう。その結果、住宅自体が崩れ落ちてしまいます。

設計自由度が高い

シンプルな造りの木造住宅は設計の自由度も高いです。家の基礎部分や土台などが法定基準を満たしていれば、ほかの部分は自由に決められます。設計自由度が高い木造住宅はこだわりを持った家が建てられるだけではなく、リフォームもしやすくなります。

耐震性や建築コストに注目!木造住宅のデメリット

次に木造住宅が持つデメリットを紹介します。

耐震性が弱い

木造住宅は鉄筋住宅に比べて耐震性が弱くなります。しかし、天井を支える梁を火打梁にすれば、耐震性を高めることは可能です。火打梁をする場合、施工費用が上がったり施工期間が延びたりするのであらかじめ確認を取るようにしましょう。

火打梁は住宅の耐震性を高めるだけではなく、天井部分をおしゃれにもしてくれますよ。住宅は建築基準法が定める耐震基準を満たさなければいけないため、木造住宅であっても十分な耐震性は保証されているので安心してください。

防音性がない

木造住宅のデメリットとして、防音性の低さが上げられます。木材は鉄筋に比べ音を通しやすいのです。家の中で楽器を演奏したり家のすぐそばが道路の人は、防音対策をするようにしてくださいね。

シロアリによる被害

木材はシロアリの大好物です。木材を使用した木造住宅は、シロアリの被害に合うことがあります。シロアリの餌食にならないためには、定期的なメンテナンスをしたり、防蟻効果が高い木材を使用する必要があります。

品質が安定しない

使用する木材の品質や管理体制、施工する職人の技術によってばらつきが出るのも木造住宅のデメリットです。木造住宅を建てるときには、安心して任せられるハウスメーカーに依頼するようにしましょう。

木造住宅と他の工法の比較と違いを分かりやすく解説

木造住宅とほかの工法は、使う素材や特徴も異なります。それぞれの特徴を理解するようにしましょう。

木造軸組工法

木造住宅工法の一つである木造軸組工法は、柱と梁で家の枠組みを作り、その後壁や屋根を取り付ける工法です。古くから使用されてきた建築工法で、「従来工法」とも呼ばれています。軸で家を支えるため、自由な間取りやデザインにすることが可能です。施工する業者が多いのも安心できるポイントでしょう。

ツーバイフォー工法

「枠組壁工法」とも言われるツーバイフォー工法は、2×4インチの壁材や床材を使用し家を面で支える建築工法です。住宅を面で支えているため、耐震性や耐火性が高くなります。使用する木材や施工方法がマニュアル化されているため、品質のばらつきも出にくいでしょう。

鉄骨造

鉄骨造とは、鉄骨を使用して住宅を建てる建築工法です。鉄骨の厚みにより軽量鉄骨、重量鉄骨に分けられます。劣化しにくい鉄骨を使用した鉄骨造の住宅は、高い耐久性や耐震性を持っています。軽量鉄骨は素材を工場で量産しているため、短い期間で安定した品質の住宅が建てられるでしょう。

鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造は、鉄筋で補強したコンクリートを使用して住宅を建てる建築工法です。ほかの建築工法の住宅より費用が掛かりますが、耐久性や耐震性、耐火性が高い住宅が建てられます。

まとめ

木造住宅は日本の気候に合った工法で、施工費用が安く通気性・調湿性・断熱性に優れています。また、耐火性が高く設計自由度も大きな利点です。一方で耐震性や防音性が弱くシロアリの被害も懸念されます。

他の工法との違いとして、木造軸組工法は自由な間取りが可能で鉄骨造は耐久性・耐震性に優れます。鉄筋コンクリート造は耐久性・耐震性・耐火性が高いが費用がかかります。それぞれのメリットとデメリットを理解して、満足のいく家づくりに役立ててください。

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